古代の言語散策

ヒエログリフ、シュメール語やアッカド語など

ヌガチの語源、外に出す、殺さずに逃がす、ヌガラチ

  「nu-g-art-i=ヌガチ」も「art=死」の否定だと
分かります。「殺さず」に「逃がす」状態を表す名護
方言は「ヌガチ=外に出す」です。  ヒエログリフ
アッカド語を比較すると 「garti=galtu」の変化が
推測されます。  シュメール語の否定は野良猫の
「no=nu」です。普通語と沖縄方言の間には「o=
u」の対応があります。



 ヒエログリフとシュメール語とアッカド語
 のアルファベット表記は次の通りです。



 ヒエログリフ 日本語  英語
 シュメール語
(大文字表記)
 アッカド語(A)



 NU       否定     not


         否定詞    negative
                 particle



 art      ヌ・ガチ・    death

        逃がして、

        ヌガラチ、

        許して

        殺すの
        否定



        ア・ガチ・
        バイ、

        死に切り
        バイ、走り


        足掻く
        ように
        走る
        様子



        忙しそうに働くさま


        精出すさま、

        死の否定


        ターチ
        にターチ
        を加えると
        ユーチ、
        死、四に
        なる



 galtu (A)   とても     terrifying
         恐ろしい


         恐れる    to fear


         怯えている  to be/become
         怯える    frightened
           

         震える     to quiver


          神経が    to be/become
          休まらない  restless


          神経質に   to be/become
          なる     nervous


          怒っている   angry



          


 gala'tu      捻る、抓る   to twitch
           ひったくる 




Middle Egyptian Dictionary
2018
Mark Vygus
Book2
 168



 
Akkadian Dictionary
by
Association Assyrophile
de France    


The Assyrian Dictionary of
the Oriental Institute of
the University of Chicago (CAD)
Volume 5, G
 25
 34