古代の言語散策

ヒエログリフ、シュメール語やアッカド語など

マースの語源、黴菌などを防ぐ為に、対象となる物に塗す、塗り込める物

   「塩」の沖縄方言は「msh=マーシュ=マース」です。
シュメール語では「マース」には「清める」意味があります。
ヒエログリフでは「傷」を「治療する」意味があります。対象
となる物に「塗り付けて」長い間「保存する」意味もあると
見なしても良いようです。

 

 ヒエログリフ、シュメール語とアッカド語のアルファベット
 表記は次の通りです。


 ヒエログリフ(H)   日本語  英語
 シュメール語
(大文字表記)
 アッカド語


 mS (H)  マース    to cure
         を塗り    (with salt)
         治す


         内臓を     to gut,
         取り
         塩づけ     to slit open       
         にする

 

         皮を       to desquamate
         剥ぐ

 

 MASH     純粋である    to be pure
          (禊をした、穢れ
           を洗い流した)


 mashu'    忘れる   to forget
        (事物、   (a matter,
         人や     a person,
         行動)    an act)


 mashu'   無視する   to neglect
         (ある事物)  (a matter)
 
  

 


 参考: 英語には次の単語があります。


  英語     日本語


  immerse   ~に漬ける

          ~に浸す

          没頭させる
          (受身形が普通)

 


Middle Egyptian Dictionary
2018
Mark Vygus
(15.3 mb)
 615

 


The Pennsylvania
Sumerian Dictionary

 

The Assyrian Dictionary of
the Oriental Institute of
the University of Chicago (CAD)
Volume 10, M, part 1
 421