古代の言語散策

ヒエログリフ、シュメール語やアッカド語など

手に負えないの語源、食べられる量を越えた肉が手元にある、手を焼く状態

  日本語には珍しい表現があります。どうして「手を焼く」と
言う表現があるのでしょうか。態々「手を焼く」馬鹿はいない
でしょう。誤って「手を焼く」場合はあるでしょう。人間は物を
背中で「負い」ます。 どうして「手に負えない」と言う表現が
あるのでしょうか。珍しい表現は同じ意味を表していると考
えられます。即ち「手を焼く=手に負えない」状態です。人
は自分が一日や一回の食事で「食べる事が出来る」「肉の
量」は決まっています。その量を「越えた量」が「手に負え
ない=手を焼く」の原義だと推測されます。


 ヒエログリフのアルファベット表記
 は次の通りです。

 

 ヒエログリフ  日本語     英語

 

 amt       食べる    piece of
          事が      meat     
          出来る
          肉の量
          を越え
          余って
          いる

          肉の     piece of
          切れ端   meat 


 
 Amwt       燃えて     burning
          いる


 Amw       燃え残り    embers

 

 Am       燃える     to burn

           燃え      to burn
           上がる     up
   
       

 

 


Middle Egyptian Dictionary
2018
Mark Vygus
(15.3 mb)
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