古代の言語散策

ヒエログリフ、シュメール語やアッカド語など

ワ・チクンの語源、自然は動かず人が自然に近づき利益を得る

 ウンナダキアガタ サトゥガンマリジマ

 ムインウシヌキティ クガタナサナ

 

 恩納岳の向う、愛する男の生まれ村
 山を押しのけ、こちらに引き寄せたい

 

 


   山を「動かしたい」と言う歌、琉歌
が沖縄にはあります。しかし動きません。
「泉」も動きません。泉は人に水を提供
する場所です。動かない泉に「近づき」
「到着して」その水を汲み、お家に持ち
帰ります。 人間の「侵略」行為に似て
います。泉を擬人化すると「自分の財産
の水」を人間に「奪略される」状態です。
泉から水が湧き出す状態を表す言葉に
「tkn=攻撃する」の否定 「攻撃される」
が含まれていると推測されます。 水が
「湧き出て来る」状態を、名護方言では
「w-tkn=wa-tikun=湧チクン」 と言い
ます。

 


 ヒエログリフのアルファベット表記
 は次の通りです。

 


 ヒエログリフ  日本語   英語

 


 w         違う、     not

           否定


           前に     enclitic
           来る    negative
           否定詞   particle

 


 tkn      ワ・チクン、    to attack   
         湧き出る     (something)
         水を奪略
         する     

 


          手が届く    to reach
         (泉の水に)
          泉に着く


 


          取り出す   to drive
         (ある所    (from)
          から)

 

         チクン、   to attack 
         突く     (someone)
        (誰かを)

 

         近づく    to have access to

 

         近づく    to approach  

 

         近づく    to draw near
 


         側まで    to be near
         来る

 

         境を接する   border (on)

 

 

          追放する  to oust


          追い払う  to chase away

 

          反撃する  to counter

 

 


Middle Egyptian Dictionary
2018
Mark Vygus
(15.3 mb)
2491
2471
2160